2014年9月8日月曜日
敬老の日が来るぞー(2)
俺の祖父の話
かなり長生きをした人だったんだが、祖父がある病気で入院した。
それなりにいろいろと考えて手術を受けさせた。
入院した頃から少し痴呆が始まり他の入院患者に多少の迷惑をかけたようだった。
でも、それなりに病状がよくなり、めでたく退院。
家族がちょっとホッとしたのは確か。
その後、痴呆が進行し始め、食欲が旺盛すぎて、盗み食いをするようになった。
食事をしたことさえ忘れる状況だった。
暫くして、生家の前で転んでね。。。。。。。。
家族はあらら・・・・・・ひどい顔になって・・・・・・くらいにしか思わなかった。
その時、気付けばよかったんだが、祖父が丈夫で元気ではあると勘違いしていたんだ。
片脚でズボンを脱いだり履いたり出来なくなっていたことを俺が発見、
転んじゃうんだよね。
それを見ていた俺の反応は、”おじいちゃん!しっかりしなよ!”半分・・”ぇ???”って理解できない気持ちと”大丈夫なのか?”っていう気持ちが交じり合っていて
思わず出した声がこうだ。
”甘ったれるなよ!しっかりしろ。”今になって思えば無理解以外の何者でもないわけだ。
実はその時、祖父に起きていたことは急性硬膜下血腫。
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/305.html
年を取ってくると歩く時につま先が上がらなくなるようになる。
その結果、若い人ならつまずかない小さな石ころや段差につまずくようになる。
そしてつまずいて多分アスファルトに頭から着地したと思われる。
その時に急性硬膜下血腫になったんだよね。
その時、俺たちが判断したのは素人考えで、これはよく言われることなんだが、頭を打って外出血している時は心配が少ないってこと。
実際に外出血していたので内出血はないと判断したわけだ。
これが初動が遅れた原因だね。
俺がマジメに対応を始めて素人検査して・・・これはどう考えてもおかしいってことになって精神病院へ。
その時点では痴呆が進んだとしか思っていなかった。その精神病院で下された結果は精神病院の管轄ではないので総合病院へ回された。
総合病院で検査されてCTだったのかな?調査をして病名がわかったので、急遽入院となった。
様子がおかしくなった理由は硬膜下血腫による、脳圧の上昇。
簡単に説明すると硬膜下で出血が続くため頭蓋骨内にある脳を圧迫するわけだ。
その結果として、異常行動が起きる、痴呆と同様の症状(もっとひどいんだが)が起きるようになっていたわけだ。
脳圧を下げるための手術を医師に薦められ、家族で話し合った。
手術リスクの説明を受けた。かなり悲観的な話を聞かされた。
しかし、俺の結論はどうせ祖父は元気だから危ない手術でも生還するだろ!
手術してください。
手術内容は頭蓋に穴を開けてパイプを差し込み血液を出して脳圧を下げる手術だ。
激しい痴呆に見える(錯乱状態に近い)状況のため、頭蓋内に入れたパイプが抜けないように
四肢をベッドに括りつけられてひどい状態だったね。
その間、俺は家族に見舞いを任せてろくに入院見舞いをしなかった。
三交代で家族が病院に出入りしていて、家族が全員疲労状態だった。
俺はその看病や見舞いをほとんどしないで、仕事だけをしていた。
そんな状態が1週間ほど続いたかな。
病院にいる家族から連絡があり、危篤とのこと。
俺には信じられなくてね。。。。
まさかーーと思いながら病院へ。
そして本当に亡くなってしまったわけだ。
その時のショックは正直大きかったね。
結論
後悔先に立たず。
そして俺の学んだことは以下のこと。
高齢者は長期入院すると痴呆が進む傾向がある。そして足腰も弱る。
防ぐ手立てを病院側が考慮してくれることはあまりないのでこれは家族がフォローするしかないようだね。
身内はいつでも元気だと思っていたら後悔する。
緊急を要する症状だけはある程度学んで、対処できる準備をするようになった。
そんなこんなで、相変わらずの不良息子の俺だが父が亡くなる前後は胸をはれる?対処が出来て後悔せずに済んだぞ。
俺の懺悔的な話だったが、この話を聞いた人たちも俺みたいに後悔しないように家族に接すると良いと思うよ。
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